きもの文化ノート 本文4-3
きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。
第4章 糸の種類
第3節 麻
1 麻
通気性、吸湿性、速乾性に優れています。さらりとした肌触りが特徴で、水には強いですが、シワになりやすいのが難点です。現在きものに用いられるのはほとんどが苧麻かラミーです。
2 麻糸のできるまで
苧麻の糸作りは「手績み(てうみ)」と呼ばれ、一反を作るのに3か月以上かかります。
3 青麻
イラクサ科の多年草・苧麻の靭皮(じんぴ)からとったもので、小千谷縮や越後上布の原料になる。
4 ラミー糸
苧麻の変種で、茎も葉も苧麻より大きいラミーより機械紡績されて糸になります。
5 糸芭蕉
沖縄特産の糸芭蕉という植物の幹から取った繊維で織った布が芭蕉布です。原木を倒すのに切り口が平らになるように鎌を使います。きものには糸芭蕉の幹の内側の繊維(ナハグー)を使います。繊維から糸を取る際に、「チング」という玉状にして水に浸します。現在の主な産地は、沖縄本島北部の大宜味村喜如嘉(おおぎみそんきじょか)です。
6 大麻
大麻の無害の部分を使用し、繊維は繊細で速乾性や清涼感に加えて、強靭さと柔らかさを兼ね備えた肌触りや保温性の高さを特徴としている。
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