きもの文化ノート 本文3-5
きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。
第3章 織りのきもの
第5節 麻
1 越後上布
素材は苧麻(ちょま)(ラミー糸(麻の紡績糸)も含む)というイラクサ科の草木です。糸は苧麻を爪で裂き、口に含みながらつないだものを使用します。ごく薄手でシャリ感のある地風が特徴です。
2 八重山上布
3 小千谷縮(おじやちぢみ)
小千谷縮の素材は多年草・苧麻(ちょま)の靭皮(じんぴ)で、福島県昭和村などで栽培されています。刈り取った茎の青皮をはぐと、美しい靭皮(青苧)だけが残ります。麻を素材とする染織品は全般に水に強いです。
主な工程は、原料の青苧(あおそ)を細くさいて、唾液を付けながらつないで糸を作り(苧績み(おうみ))、麻糸に強い撚りをかけて糊で固定し、糸繰りをし、絣括り・染織などを経て、織った後、ぬるま湯の中で反物をもんでシボを出し(湯もみ)、雪の上に反物を広げて太陽にあてます(雪晒し)。
絣括りの手くびりは、図案に沿って印をつけ、綿糸等で固く巻いて防染し、絣模様を作ります。
雪晒しは、日光に当てると雪の上に発生するオゾンにより漂白され白くなったり、絣の色を落ち着かせるために行います。
4 宮古上布
苧麻を使った麻織物です。
5 会津からむし織
「からむし」は苧麻とも呼ばれるイラクサ科の多年草です。会津からむし織は福島県の会津で織られる麻織物です。
6 能登上布
絣技法に板締めを使用しています。
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