きもの文化ノート 本文4-5
きもの文化について、自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。
追記・修正箇所は太字・下線にしています。
第4章 糸の種類
第5節 動物素材
1 ウール
羊の毛から織られた繊維です。
訪問頂きありがとうございます。これをきっかけに、きものに興味を抱いていただければ幸いです。
きもの文化ノート 本文2-3
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第2章 染めのきもの
第3節 藍染
1 特徴
生葉染と建染の2種類があります。開花すると色素が減少するので、開花前に刈り取り、生葉染には葉の部分のみを細かく刻み冷水に入れ約15分手でもんで色素を抽出します。この時、酢を加えると色素の抽出が促され分解を止める働きもあります。
建染は、藍の葉を乾燥させた後、蔵に入れて筵をかぶせ、水をかけながら上下に撹拌し、約3か月間発酵させて再び乾燥させ、土塊状の蒅を作ります。この後、甕に入れて灰汁を加えてかき混ぜれば、10日程度で表面に藍の花ができ、藍が建った状態となります。
2 阿波藍染
藍の葉を発酵させた「蒅」(すくも)を使って染めます。蒅は藍の葉を積み上げて上に筵をかぶせて、水をかけて発酵させます。3ヶ月ほどかけて堆肥のようにして保存します。蓼藍(たであい)の産地は徳島県が有名ですが、滋賀県の野洲や兵庫県の西脇でも作られています。
蒅を甕に入れて木灰の灰汁(あく)で満たしよく混ぜます。ふすまや日本酒など発酵を促進する栄養剤を加えることもあります。20度前後の温度を保つと酵素が染液に入りバクテリアの繁殖を促し、七日から十日で染液の泡立った層「藍の花」が藍がめの表面に生じます。これを「藍が建つ」といいます。
藍甕に糸や布を浸け染め、引き上げて空気に触れると黒色から青く発色します。繰り返し染めることで色を重ねていきます。
染められた色は濃淡によって、伝統的な色名がついています。ごく淡い色は甕覗(かめのぞき)、水色は浅葱や空色、濃いめの色は縹(はなだ)や藍や納戸などです。
奈良時代に行われていた自然の染色方法です。
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北鎌倉古民家ミュージアム
「北鎌倉古民家ミュージアム」は神奈川県鎌倉市にあります。私はJR横須賀線北鎌倉駅から歩きました。徒歩で3分の場所です。
企画展の「おひなさま展」と同時開催の「昔こども着物展」を観たいと思い訪れました。
展示品は江戸時代の寛永雛や有職雛、大正時代から昭和の段飾りなど多彩でした。人形の衣装は、十二単や束帯が丁寧に作られていて、大事に今日まで受け継がれてきたのだろうなと思いました。
江戸時代の小袖や屏風の展示もありました。
こども着物展には、お祝い事や七五三で着たであろう着物や、麻で織られた夏着物、江戸時代の凝った刺繡の小袖などがありました。
背守りも凝ったものがあり子供を大事に思っていたと推測されます。良いものを見ることができました。
回廊 瞬とき 「2021暮らしのこだわり展」
小田原にある「回廊 瞬」を訪ねました。
「回廊 瞬」は神奈川県小田原市にある、織の工房です。私はJR東海道線国府津駅から御殿場線に乗り換え、下曽我駅から歩きました。徒歩で15分の場所です。車窓から見た曽我梅林がきれいでした。
企画展の「暮らしのこだわり展」を観たいと思い訪れました。古民家を利用した工房になっていて、土間と上がった部屋ふた間を使ってのコンパクトな展示でした。
作品は織物、焼き物、アクセサリー、地場の食品など多彩でした。閉店する藍工房のショールがお手頃価格だったので購入しました。
工房の方に裂織の作品作りについて質問したところ、丁寧に教えてくださりとても参考になりました。体験教室もあるということですので、検討したいと思います。
きもの文化ノート 本文7-6
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第7章 歴史
第6節 室町時代
1 政治経済
2 文化・美術
名物裂(めいぶつぎれ) 室町時代以降に海外から流入し、主に茶道で珍重された金襴(きんらん)、緞子(どんす)、錦、間道(かんとう)などの裂を総称して名物裂といいます。名物裂文様には荒磯文、有栖川文などがあります。
婚礼は嫁入り婚に変わっていきます。
3 着物
着装 振袖は身頃と袖との間の縫い付け部分に、振りのある袖をもつきものの総称です。本来、子供が着用するするもので、袖も現在のように長くはありませんでした。
男性の装束 武家男子は重要な儀式では公家風の大袖を着用し、通常の儀式には重ね着を略して直垂(ひたたれ)と呼ばれる、垂領(たりくび)の形の武家独自の大袖を着用していました。これは絹地で仕立てられ、丈は短く、小袖の上に袴と合わせて着用するものでした。室町後期の下剋上の時代では、婆娑羅等と称して吉祥文様を施した華やかな胴服や小袖を身につけました。
技法 絞り染、描絵、摺箔、刺繍といった加工方法を使用した辻が花染が現れました。
小物 足袋の指先が割れた形になりました。
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きもの文化ノート 本文5-1
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第5章 白生地
第1節 産地
1 丹後縮緬
白生地の工程
整経 経糸の長さや本数をそろえる作業です。
撚糸 壁糸を作る場合はイタリー撚糸機を使用しますが、その際フライヤーと呼ばれる足のついた道具を用います。フライヤーはボビンから解除される糸を揃えることと、適正な張力をかけて撚りをかけるために使用します。撚糸の工程には乾式と湿式があり、湿式の撚糸は八丁撚糸と呼ばれます。古代縮緬などを作るときに使用され、糸に水をかけながら強い撚りをかけます。
精練 アルカリ溶液でセリシンを除きます。
2 浜縮緬(長浜縮緬)
柔らかなシボの風合いで、多くが模様のない白生地です。
3 五泉の駒絽
4 塩瀬羽二重
福島県の川俣、群馬、新潟県の五泉、福井が主な産地です。羽二重は胴裏にも使用されます。
5 駒りんず
丹後、長浜、岐阜、福井、石川が主な産地です。
6 小千谷の白麻縮
7 結城の白生地
通常、紬は糸を染めてから織りますが、染めずに織られた白生地は加工用生地となります。
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