機の音 はたのね

きものに関連する様々なことを書き残すブログです。

きもの文化ノート 本文5-1

きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。

 
第5章 白生地
 第1節 産地
  1 丹後縮緬

   白生地の工程

    整経 経糸の長さや本数をそろえる作業です。

    撚糸 壁糸を作る場合はイタリー撚糸機を使用しますが、その際フライヤーと呼ばれる足のついた道具を用います。フライヤーはボビンから解除される糸を揃えることと、適正な張力をかけて撚りをかけるために使用します。撚糸の工程には乾式と湿式があり、湿式の撚糸は八丁撚糸と呼ばれます。古代縮緬などを作るときに使用され、糸に水をかけながら強い撚りをかけます。

    精練 アルカリ溶液でセリシンを除きます。

  2 浜縮緬(長浜縮緬
   柔らかなシボの風合いで、多くが模様のない白生地です。

  3 五泉の駒絽

   新潟県五泉は夏のきものの「絽」の生産量で全国一です。

  4 塩瀬羽二重

   福島県の川俣、群馬、新潟県五泉、福井が主な産地です。羽二重は胴裏にも使用されます。

  5 駒りんず

   丹後、長浜、岐阜、福井、石川が主な産地です。

  6 小千谷の白麻縮

   新潟県小千谷市周辺で生産される麻縮です。

  7 結城の白生地

   通常、紬は糸を染めてから織りますが、染めずに織られた白生地は加工用生地となります。

  
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