きもの文化ノート 本文13-5
きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。
第13章 きものを着る
第5節 着用後
1 すぐにやる事
脱いだら和装ハンガーに掛けて一晩ほど陰干しし、湿気を取ります。帯もハンガーにかけて陰干しします。
シミを見つけたら、糸印を付けて専門家に出すのがよいです。袖口や衿などの部分的な汚れは、しみ抜きや部分洗いをしてもらいます。汚れには水性と油性があって手入れの仕方が異なります。
足袋のつま先の汚れは、歯ブラシに洗剤をつけてこすって洗います。
2 畳み方
和ダンスに収納するときは「本だたみ」で畳み(たたみ)ます。肩回りから衿先までの左右の衿は外表に平らに合わせます。
模様に折り目を付けたくない時に適した、きものの畳み方は「夜着(やぎ)だたみ」といいます。これは振袖や留袖で金箔や刺繍を施した模様を衽線で折りたくない場合の畳み方です。
帯は、お太鼓柄・前柄に折り目をつけないようにたたみます。
羽織をたたむとき、鐶(カン)付の紐は取り外してたたみます。
袴の畳み方は「石だたみ」と呼ばれます。
3 保管について
紋付き 紋付きのきものをしまう場合は、紋の部分に薄紙(うすがみ)を当ててからたたみます。
防虫剤は一種類に決めて使用します。
1年に1度は湿気を払うために、虫干しをした方がよいです。風通しのよい、日の当たらない場所に裏返しに掛けて干します。その時に、しみの点検をし、害虫を取り除きます。虫干しは「土用干し」とも言います。
大事にしているきものはほどいて洗い張りに出し、水洗いしてもらいます。
帯締めは、和紙で房を巻いておきます。
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