機の音 はたのね

きものに関連する様々なことを書き残すブログです。

きもの文化ノート 本文3-3

きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。

 
第3章 織りのきもの
 第3節 絣
  1 特徴

    文様織りの一種で、文様の図案に従って経糸緯糸、または両方の糸を前もって染めておき、これを用いて織った織物です。

  2 琉球
    南風原はえばる)が産地です。夏用の特に薄くシャリ感のある絹織物を琉球上布といいます。

    絣の模様は、琉球王朝の頃から伝わる「御絵図帳」のデザインを元に作られます。絣がずれないように整経した経糸を糊でかためる「糊付け」、その後、図案を見ながら、文様の部分の経糸を一箇所づつ手で括る絣括り「手結」をします。「巻き取り」は、図案を見ながら経糸を筬(おさ)に通し巻き取る作業です。高機を使用して織られます。

    琉球絣の模様にはハナアーシー(花模様)、イチチブサー(五つ星)、テージクンビーマ(げんこつ形)、トゥィグァー(鳥)、ジンバナ(銭花)、カジマヤーバナ(風車花)、波、水、お金など沖縄の自然や生活道具から生まれています。

  3 十日町明石縮

    経糸に生染め又は半練り染めの細い生糸、緯糸に御召し緯よりも細い強撚糸の練り糸を織った薄地のやや堅い織物で、夏物に用いられます。透綾又は絹上布とも呼ばれ、京都・新潟などで明石縮は生産されます。

 
訪問頂きありがとうございます。この記事がお役に立てれば幸いです。