きもの文化ノート 本文2-7
きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。
第2章 染めのきもの
第7節 絞り
1 特徴
白生地に模様を写す下絵には化学青花が使用されます。化学青花はでんぷんのヨード反応を利用して作られたもので過熱処理を行うことで消えます。
2 有松・鳴海絞り
江戸時代には東海道を行く旅人のお土産品として喜ばれました。
代表的な技法である三浦絞や鹿の子絞の他に、蜘蛛絞、手綱絞、手筋絞、巻き上げ絞など百数十種があります。
3 京鹿の子絞り
染め上がりが小鹿の背の斑点に似ているので鹿の子絞りと言われます。「正倉院御物」では目結(めゆい)と記されています。「疋田(ひった)絞り」という技法を用いて作られます。疋田絞りは、染め残りの四角の中に点が出るのが特徴です。絞り目を斜め45度に埋めたのが疋田鹿の子総絞です。その他の技法に一目(ひとめ)、帽子、傘巻きなどがあります。
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