機の音 はたのね

きものに関連する様々なことを書き残すブログです。

きもの文化ノート 本文2-4

きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。

 

第2章 染めのきもの
 第4節 紅型(びんがた)

  1 特徴

    鮮明な色彩、大胆な配色、図形の素朴さが特徴です。顔料と植物染料を使い多彩な模様を描き出しています。

  2 琉球紅型

    琉球紅型は沖縄の伝統的な後染めのきものです。琉球王朝のもとで、王家や身分の高い士族のみに許された衣服でした。

    紅型の型を彫るときは、渋紙に図案をのせ、乾燥した豆腐から作ったルクジュウという台を使い、小刀で突き彫りなどの技法で行います。

    にじみ防止のために、生地に大豆をつぶした呉汁(ごじる)を布に塗ります。型置き(型紙を長い板の上に張った白生地の上に置き)をして糊防染(ヘラで糊を塗り柄を写し取ってゆく)した後に、顔料や染料で色挿しを行います。色挿しは、明るい色から暗い色へと生地に色をつけていきます。

    模様の輪郭をなぞってぼかす「隈取り」(くまどり)の手法が用いられます。専用の筆を使って円を描くように動かすぼかし技法です。
  3 藍型(えーがた)
    型染で、藍一色で染めたものです。

  4 江戸藍型

    東京で作られている紅型で、渋みのある落ち着いた色合いが特徴です。

  5 京都藍型

    京都で作られている紅型で、友禅染めの染料を使いはんなりとやわらかい上品な雰囲気が特徴です。

 
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