きもの文化ノート 本文9-6
きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。
第9章 悉皆
第6節 紋入れ
1 染め抜き紋
染め抜き日向紋(ひなたもん)は最も格式の高いきものの紋の付け方です。
女性のきものに付ける紋の一般的な大きさ(直径)は約2cm、男性の場合は約3.8cmです。
既製品の黒留袖や喪服には、紋を入れる「石持ち」(こくもち)がついています。紋の付け方は染め抜き日向紋で、両胸に各一つ付ける抱き紋、両袖の外側に各一つ付ける袖紋、背中に一つ付ける背紋の五つ紋です。
三つ紋の位置は、背紋と両袖の外側に各一つとなります。
紋を描く前に、糊や汚れなどを落し、薬品を使って漂白する紋洗いをしてから、筆を使い墨で紋を描きます。紋を描き入れることを紋上絵と呼びます。
軽めの訪問着に染め抜き中陰紋で一つ紋を入れて着こなすことができます。
2 摺り紋
紋型を使って模様を刷り込み紋を表します。
3 繍い紋
無地の紬に繍紋、または繍いのしゃれ紋で一つ紋を入れて着こなすことができます。
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