機の音 はたのね

きものに関連する様々なことを書き残すブログです。

きもの文化ノート 本文8-1

きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。
 
第8章 通過儀礼
 第1節 宮参り(みやまいり)
  1 原点
   平安時代の儀式、五十日の祝(いかのいわい)が原点と言われています。

  2 衣装

   子供には祝着を着せます。

   
訪問頂きありがとうございます。この記事がお役に立てれば幸いです。

きもの文化ノート 本文13-3

きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。

  
第13章 きものを着る
 第3節 コーディネート
  1 振袖

    大学卒業の謝恩会に、袋帯を合わせて着用できます。

  2 黒留袖
    黒留袖は既婚女性の第一礼装として、結婚式などに新郎新婦の親族並びに仲人婦人が着用します。帯はきものと調和の良い色で、吉祥文様の袋帯を合わせます。バッグや草履は、帯と色合いの似たものを合わせます。黒い骨の、金・銀の地紙が貼られた末広を左胸の下あたりに挿し、白い帯揚げ、白または白・金の帯締めを合わせます。

    長襦袢は白地がふさわしいです。

  3 色留袖

    結婚式や披露宴に新郎新婦の親族として着る場合は、白の帯揚に白の帯締を締めます。

    友禅染の色留袖に、錦織の袋帯などを合わせます。
  6 喪服
    告別式で着用するのに相応しいきものです。

  7 小紋

    全身に花柄を散らした小紋には、無地感覚の織りなごや帯などを合わせます。

レストランでの食事に着用できます。

  8 紬

    紬のきものには、半幅帯、なごや帯又は袋なごや帯などを締めます

    シンプルな縞紬には季節の草花を染めた塩瀬なごや帯などを合わせます。紬の帯を合わせることもできます。

    食事会に、大島紬に染め帯を合わせて着用できます。友人宅での気楽な集まりには絣など着用できます。

  9 浴衣

    浴衣には、半幅帯、兵児帯、麻の袋なごや帯、紗献上博多帯などを締めます。

    小物には、絽の帯揚げ、レース組みの帯締めなどをあわせます。

    通常は浴衣の下に長襦袢は着ず、肌襦袢裾除けか、浴衣下などをあわせます。

  10 袴
    袴には、小紋や色無地など自由に合わせることができます。

  11 羽織

    羽織は室内でも着用できますが、茶室では着用できません。

  13 男性のきもの

    第一礼装は、羽二重の黒紋付のきものと羽織・仙台平の袴を着用します。結婚式に招待された場合、染め抜き五つ紋付縮緬のきものと羽織、袴、白の半衿を合わせます。

    恩師の祝いなど特別な会には、一つ紋付お召のきものと羽織、無地袴、色付きの半衿などを合わせます。

    クラス会などの気軽な集まりやレストランでの食事には、紬のきもの、同素材同系色の羽織、色付きの半衿などを合わせます。

    羽織、袴をつけない、きものと帯だけの着こなしを着流し(きながし)といいます。小紋染の着流しは友人宅の気楽な集まりに着用できます。

  14 男性の羽織

    羽織ときものは同系色の濃淡であわせてもよいし、羽織が小紋柄できものが無地の紬という組み合わせもできます。

  15 色無地

    一つ紋を入れて、綴れ織りの袋帯を合わせて、茶道教室の初釜に着用できます。

 
訪問頂きありがとうございます。この記事がお役に立てれば幸いです。

きもの文化ノート 本文5-4

きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。

  

第5章 白生地
 第4節 柄付け
  1 きもの
     総柄 きものの生地全体に模様が染め出されているものです。

     片身替わり(かたみがわり) 背縫いを境にして、それぞれ違った地色や文様を配したものをいいます。

     首抜き模様(くびぬきもよう) 首の周りから肩、胸にかけて大きな文様を配したものをいいます。

  2 帯

    全通柄(ぜんつうがら) 帯の端から端まで、表側全体を通して模様があるもののことです。

    六通柄(ろくつうがら) 全体のうちの約六割に模様をつけたもののことです。

    太鼓柄(たいこがら) 結んだときに見える、腹紋と太鼓柄の部分のみに模様があるもののことです。
 
訪問頂きありがとうございます。この記事がお役に立てれば幸いです。

きもの文化ノート 本文3-5

きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。

 
第3章 織りのきもの
 第5節 麻

  1 越後上布

    素材は苧麻(ちょま)(ラミー糸(麻の紡績糸)も含む)というイラクサ科の草木です。糸は苧麻を爪で裂き、口に含みながらつないだものを使用します。ごく薄手でシャリ感のある地風が特徴です。

  2 八重山上布

    八重山諸島石垣島などで作られる麻織物の総称です。

  3 小千谷縮(おじやちぢみ)
    小千谷縮の素材は多年草・苧麻(ちょま)の靭皮(じんぴ)で、福島県昭和村などで栽培されています。刈り取った茎の青皮をはぐと、美しい靭皮(青苧)だけが残ります。麻を素材とする染織品は全般に水に強いです。

    主な工程は、原料の青苧(あおそ)を細くさいて、唾液を付けながらつないで糸を作り(苧績み(おうみ))、麻糸に強い撚りをかけて糊で固定し、糸繰りをし、絣括り・染織などを経て、織った後、ぬるま湯の中で反物をもんでシボを出し(湯もみ)、雪の上に反物を広げて太陽にあてます(雪晒し)。

    絣括りの手くびりは、図案に沿って印をつけ、綿糸等で固く巻いて防染し、絣模様を作ります。

    雪晒しは、日光に当てると雪の上に発生するオゾンにより漂白され白くなったり、絣の色を落ち着かせるために行います。

  4 宮古上布

    苧麻を使った麻織物です。

  5 会津からむし織

    「からむし」は苧麻とも呼ばれるイラクサ科の多年草です。会津からむし織は福島県会津で織られる麻織物です。

  6 能登上布

    絣技法に板締めを使用しています。
 

訪問頂きありがとうございます。この記事がお役に立てれば幸いです。

八王子織物と多摩織

2020年8月に東京都八王子市にある八王子織物工業組合に行ってきました。JR八王子駅からバスで5分、織物組合前バス停の前に八王子織物工業組合はあります。

 

f:id:hana-haru:20200824185919j:plain

 

1階に売店があり、様々な絹織物を見ることができます。

 

f:id:hana-haru:20200824190045j:plain

 

スタッフにお聞きしたところ、八王子織物は八王子で発展した織物の総称のようです。現在きもの地は生産がないようで、商品は主にネクタイとスカーフでした。絹100%の国内産とは思えない良心的な価格で、私は黄色のスカーフと端切れを購入しました。

 

f:id:hana-haru:20200824190149j:plain

 

店内の奥に多摩織の紹介スペースがあり、織機も展示されていました。

 

f:id:hana-haru:20200824190231j:plain

 

こちらは手織りの素朴な風合いでした。ワークショップもあるようですが、現在はコロナウィルスの影響で開催を見合わせているそうです。伝統的工芸品だからというのも変ですが、もっと知名度が上がって欲しいと思います。

きもの文化ノート 本文13-5

きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。

 
第13章 きものを着る
 第5節 着用後
  1 すぐにやる事

    脱いだら和装ハンガーに掛けて一晩ほど陰干しし、湿気を取ります。帯もハンガーにかけて陰干しします。

    シミを見つけたら、糸印を付けて専門家に出すのがよいです。袖口や衿などの部分的な汚れは、しみ抜きや部分洗いをしてもらいます。汚れには水性と油性があって手入れの仕方が異なります。

    足袋のつま先の汚れは、歯ブラシに洗剤をつけてこすって洗います。

  2 畳み方

    和ダンスに収納するときは「本だたみ」で畳み(たたみ)ます。肩回りから衿先までの左右の衿は外表に平らに合わせます。

    模様に折り目を付けたくない時に適した、きものの畳み方は「夜着(やぎ)だたみ」といいます。これは振袖や留袖で金箔や刺繍を施した模様を衽線で折りたくない場合の畳み方です。

    帯は、お太鼓柄・前柄に折り目をつけないようにたたみます。

    羽織をたたむとき、鐶(カン)付の紐は取り外してたたみます。

    袴の畳み方は「石だたみ」と呼ばれます。

  3 保管について
   紋付き 紋付きのきものをしまう場合は、紋の部分に薄紙(うすがみ)を当ててからたたみます。

   防虫剤は一種類に決めて使用します。

   1年に1度は湿気を払うために、虫干しをした方がよいです。風通しのよい、日の当たらない場所に裏返しに掛けて干します。その時に、しみの点検をし、害虫を取り除きます。虫干しは「土用干し」とも言います。

   大事にしているきものはほどいて洗い張りに出し、水洗いしてもらいます。

   帯締めは、和紙で房を巻いておきます。

 

訪問頂きありがとうございます。この記事がお役に立てれば幸いです。

きもの文化ノート 本文10-1

きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。

 
第10章 家紋と文様
 第1節 家紋

  1 紋
    格 格の高い順に、染め抜き日向紋(ひなたもん)、染め抜き中陰紋(ちゅういんもん)、染め抜き陰紋(かげもん)、繍紋(ぬいもん)となります。

    繍紋 紋の形に小さなつぶのイボイボで刺繍する縫い方を相良繍(さがらぬい)といいます。小さな点で紋の形に刺繡する縫い方を芥子繍(けしぬい)といいます。

    習慣 女性だけが受け継ぐ「女紋」(おんなもん)の習慣が残っている地方があります。

  2 自然現象紋

    月 天体の中でも月は信仰の対象となり、満月や三日月などが紋に用いられています。

    星 紋の図案として星は五芒星ではなく丸の形で表されます。

    波 波が寄せて返す様子、龍神や水の神、海の神をイメージするところから武士の気質に合うとして家紋とされたとされる。

  3 植物紋

    三葉葵(あおい) 徳川家の家紋で有名です。

    糸輪に覗き菊(いとわにのぞきぎく) 糸輪は模様の周りに黒い輪を施したもので、細い輪を糸輪といいます。下から覗くように菊が配置された紋です。

    五七の桐(ごしちのきり) 安土・桃山時代に活躍した豊臣氏の家紋です。

    細輪に剣桜(ほそわにけんざくら) 桜紋のひとつ。

  4 動物紋

    鷹の羽 鷹の羽をモチーフとした家紋で後醍醐天皇の皇子にあたる菊池武光が使ったことにその起源があるとされています。 

    兎 兎は神聖で瑞祥の動物です。また不老不死、豊穣のシンボルともされ家紋に用いられています。

    鱗 三角形を基本とした文様で連なった形が蛇や龍のうろこに似ていることが由来となっています。

    鶴 左を向き左右の翼を大きく頭上まで丸く広げ、鶴が舞う姿を表現します。

    蝶 優雅に飛ぶ姿が愛され、平氏の象徴としても有名です。

  5 器具紋

    源氏車(げんじぐるま) 公家常用の牛車の俗称でもありました。やがて牛車の車輪をかたどった紋や模様の名前になりました。

    丸に並び杵(きね) 杵は脱穀や製粉の道具です。一般的には餅つきの道具としてしられますが家紋に用いられるのは上下に頭を持つ「手杵(てぎね)」。別名「搗ち杵(かちぎね)」といい「勝ち」に通ずることから武家に好まれて家紋となりました。

  6 建造物紋

    井桁(いげた) 井戸をモチーフとした文様。井戸の地上部分を囲む井の字型の木組み。

    石畳(いしだたみ) 市松文様が家紋の素材となったものです。

    井筒(いづつ) 井戸をモチーフとした文様。井戸の地上部分を囲む井の字型の円形のもの。

    鳥居(とりい) 神社の入り口などにたつ「鳥居」をモチーフにした家紋です。

  7 文学紋

    霞(かすみ) 霧や靄(もや)により遠くの景色がぼやけている様の文学的な表現を家紋に取り入れたもの。

  8 図符紋

    九字(くじ) 九字とは、護身の秘術として唱える呪文で、図柄は縦四線、横五線の格子状のものです。

    源氏香(げんじこう) 源氏物語の54帖の香合せにちなむ家紋です。

    井田(せいでん) 井田に由来する家紋です。

  9 文様紋

    亀甲に花菱(はなびし) 亀の甲羅をモチーフにした亀甲と花菱を描いたものです。

    巴(ともえ) 雷鳴を表しています。(諸説あり) 有馬家の紋を有馬巴といいます。

 

訪問頂きありがとうございます。この記事がお役に立てれば幸いです。