機の音 はたのね

きものに関連する様々なことを書き残すブログです。

きもの文化ノート 本文10-2

きもの文化について自分の参考資料として私見を書いています。本文は順不同に、内容を膨らませながら書いています。参照される方はご了承の上、ご覧ください。なお、無断でのコピーや転載はご遠慮ください。追記・修正箇所は太字・下線にしています。

 

第10章 家紋と文様
 第2節 文様
  1 白生地の文様

    紗綾型(さやがた) 卍(まんじ)つなぎの一種で卍を斜めに連ねた連続模様。

    亀甲(きっこう) 亀の甲に形が似ているところから名づけられました。

    青海波(せいがいは) 弧をうろこ形に並べた波文様です。

    立涌(たてわく) 波状の線が向かい合い、対照的に繰り返す形です。

  2 物語

    物語の場面を題材にした文様で、伊勢物語源氏物語などがあります。

    八橋(やつはし) 「伊勢物語」にある八橋に由来したもので、橋に流水と杜若を添えた文様がみられます。
  3 植物文様

    秋草(あきくさ) 秋の七草をはじめ、秋の野原に咲く花を組み合わせたもの、あるいは単独で用いたものの総称です。七草は萩、桔梗、撫子、葛、女郎花、芒、藤袴の7種類の植物です。

    葵(あおい) 「あおい」とは太陽を仰ぐことを意味し、葵の花の日向性にちなんで幸先のよさを表す植物とされます。ハート形のような葵の葉は、ほかの植物と組み合わせて、きものや帯に広く使われています。二葉葵は京都・上賀茂神社の社紋、三葉葵は徳川家の家紋です。

    桐(きり) 中国で鳳凰が住むとして尊ばれた木です。日本でも格調高い文様です。代表的な吉祥文様のひとつで家紋にも使います。

    松 常緑樹で緑が変わらないことや樹齢の長さから吉祥の木とされます。多様な意匠があり、格調の高い文様です。

    牡丹 単独で使われるほか、能の「石橋(しゃっきょう)」をモチーフにした唐獅子牡丹などもあります。姿の美しさと豪華さから百花の王としてさまざまに文様化された花です。

    斧琴菊(よきこときく) 三代目尾上菊五郎が使用したとされています。

    椿 花を軍配のように意匠化したものを遠州椿といいます。

    裏梅(うらうめ) 梅の花を裏から見た状態を文様化したものです。

    桜楓(おうふう) 春の桜に秋の楓を組み合わせたもの。季節を問わない文様で、観世水などをあしらって染織品に使われます。

    菖蒲(しょうぶ) 魔除けとして五月の節句に今も習慣が残る植物です。

    菖蒲革(しょうぶかわ) 一輪の花を付けた菖蒲の株をかたどった模様。音が「尚武」に通じるために武家に好まれました。

    柳に燕(やなぎにつばめ) 柳の芽吹きと燕の到来は、春を告げる合図でもあり、そこから柳と燕を取り合わせた文様が生まれました。

    梅(うめ) 中国原産の花木で、奈良時代初期に日本にやってきました。厳寒の中に咲く梅は縁起のいい花として愛好されてきました。

    梅鉢(うめばち) 梅の花を上から見た形を円でシンプルに表現した文様です。肥後・細川家の留柄とされています。

    桔梗(ききょう) 古くから和歌や絵画、衣装のモチーフとして愛好され、他の秋草と共に能装束や小袖に取り入れた作品が多くみられます。

    桜(さくら) 日本の代表的な花ですが、鑑賞されるようになったのは平安時代です。当時の桜は山桜で、文様もそれを意匠化したものです。次第に八重桜やしだれ桜など種類が増えました。

    撫子(なでしこ) 薄紅色の清楚で可憐な可憐な様子は鎌倉時代以降、衣装や調度品に使われました。

    葡萄栗鼠(ぶどうりす)葡萄と栗鼠を組み合わせた文様で、多産、豊穣、長寿などを意味します。

    六つの瓢箪(ひょうたん) 「むひょう」を「無病」の語呂合わせにして、無病息災を願った文様です。

    松葉 松の葉を散らした柄で、江戸幕府5代将軍徳川綱吉の留柄とされています。

    菊菱 菊の花を菱形に図案化したり、菱形の中に菊の花を詰めたものをいいます。加賀・前田家の留柄とされています。

  4 幾何学

    直線や曲線、点などで構成されています。代表的なものに鱗、網代あじろ)、檜垣(ひがき)、襷(たすき)等があります。連続した模様、または部分的な場の中の模様などに使われます。

    鱗(うろこ) 地と三角形が交互に入れ替わって構成される文様です。魚の鱗に似ているためこの名前があります。厄除けの意味もあります。

    亀甲(きっこう) 正六角形の幾何学文様です。亀の甲に似ているのでこうよばれます。平安時代に定着した有職(ゆうそく)文様で、めでたい柄です。

    毘沙門亀甲(びしゃもんきっこう) 亀甲を山形状に3つ組み合わせ、それを繋いで文様化したものです。毘沙門天の甲冑の文様に使われたことから名付けられたといわれます。

    網代あじろ) 垣根や団扇などに使われた、竹などを細く削って斜めや縦横に組んだ形を文様化したものです。地紋に多く使用されています。

    松皮菱(まつかわびし) 菱形の上下にさらに小さな菱形を重ねたような文様です。松の皮をはがした形に似ているのでこの名前があります。江戸時代に歌舞伎役者、市川左團次(さだんじ)が舞台衣装に用いて流行し、以降はその役者名でも呼ばれるようになりました。

    麻の葉 六角形を基礎にした文様です。形が大麻の葉に似ていることに由来します。部分的に破れたものもあります。

    籠目(かごめ) 竹で編んだ籠の網目を文様化したものです。幾何構成の連続文様ですが、網目のひとつを紋章にしたものもあります。

    襷(たすき) 斜めの線が交差した幾何学文様です。斜め格子、菱格子ともいいます。鳥襷、三重襷など多くの変化形があります。

    縞(しま) 並行する複数の直線、または直線に近い線によって構成される文様です。南方の島で織られたので「しま」と呼ばれたともいわれます。縞をいち早くきものに取り入れたのは遊女や役者たちでした。

    間道(かんとう) 室町時代に中国から伝わった縞(しま)模様の裂のことです。

    棒縞(ぼうじま) 太い縦縞の文様で、縞糸が6~20本くらいの太さのものをいいます。縞糸と地糸をほぼ同じ幅に配列したものです。

    井桁絣(いげたがすり) 井戸の上部の縁に木を四角く組んだ井桁を文様化したものです。

    矢絣(やがすり) 矢の上部に付ける羽の形を、絣で織り出した文様です。

    十字絣(じゅうじがすり) 経緯の絣糸で十字形を織り出したものです。

    高麗屋格子 四代目松本幸四郎が着ている着物の柄です。

    菊五郎格子 歌舞伎役者三代目尾上菊五郎が舞台で着た柄です。

    翁格子(おきなごうし) 大きな格子の中に小さな格子をいくつも交差させた文様です。

    三筋格子(みすじごうし) 細い縞3本を1組とし、一定の間隔で並べた格子柄です。

    六弥太格子(ろくやたごうし) 三枡繋ぎの格子柄の文様です江戸時代に流行した歌舞伎役者、八代目市川団十郎にちなむ模様です。

    芝翫縞(しかんじま)  四本の縦縞の間に楕円の環繋ぎを置いた模様です。

    子持ち縞(こもちじま) 太い縞の隣に細い縞を並べた文様です。

    雨縞(あめじま) 雨が降るように直線のところどころが切れた縞です。

    竹縞(たけじま) 断続させた細い縦縞の上下を竹の節のようにふくらませた縞です。

    蜀江文(しょっこうもん) 八角形と四角形で隙間なく構成された文様です。

    業平菱(なりひらびし) 三重襷(たすき)に一重襷を組み合わせ、一重襷の交点を中心に花弁状のものを四方に配したものです。江戸時代の歌舞伎役者、坂東三津五郎が好んで用いたとされています。

    分銅繋ぎ(ふんどうつなぎ) 円の左右を円弧上にくびさせた形状を規則的につなげた文様です。

    紗綾形(さやがた) 卍の地を崩して組み合わせ、連続模様としたものです。

  5 吉祥文様

    麻の葉(あさのは) 麻が丈夫ですくすくとまっすぐ育つことに由来している。

    唐草(からくさ) 唐草は強い生命力を発揮するとして尊ばれる。

    亀甲(きっこう) 六角形が亀の甲羅に似ていることから吉祥文様とされる。  6 正倉院文様

             日本の古典文様では最古の文様で、異国風の雰囲気と格調の高さを併せ持ちます。

    花喰鳥(はなくいどり) 花や小枝、組紐などをくわえた鳥の文様です。鳥は鶴や鳳凰などさまざまです。

    宝相華(ほうそうげ) インドから唐を経て、天平の頃に日本に伝えられたといわれる空想の花です。
  7 名物裂(めいぶつぎれ)
    荒磯(ありそ・あらいそ) 波間に踊る鯉を表した文様です。

    有栖川(ありすがわ) 有栖川宮が所蔵の有栖川錦にある文様です。鹿や馬を菱形や八角形などで囲んだものです。

    間道(かんとう) 縞・格子模様の織物です。茶道の世界で珍重された舶来の縞織物に由来します。多くは縦縞で、江戸時代に流行の先端を行っていた遊女や役者達が取り入れました。

    吉野間道(よしのかんとう) 元禄時代に島原の名妓・吉野大夫が愛用したところから名前が付きました。

    太子間道(たいしかんとう) 法隆寺が所蔵する織物で、日本で現存する最も古い絣織物といわれる染織品に由来する文様です。

    相良間道(さがらかんとう) 唐花文と入子菱の二つの大縞を交互に繋いで浮き織にした裂です。

    青木間道(あおきかんとう) 紺・茶・白・黄の竪縞です。秀吉の家臣の青木一矩(あおきかずのり)、または青木重直が所持したといわれます。

    いちご錦 菊のような小さく丸い花を整然と織り出した錦織の文様です。

    利休緞子(りきゅうどんす) 円を中心に、それより少し大きい円を5個並べて線で結んだ梅鉢が織り出されています。千利休愛用の黒棗の仕覆として今日に伝わるものです。

    笹蔓緞子(ささづるどんす) 笹の葉枝と6弁花、松毬を蔓の形にした文様です。竹と同じように清楚なイメージで、格調の高い意匠です。

    清水裂(きよみずぎれ) 縹地に、梅の立ち木とウグイスを織り出したものです。元禄4年(1691年)に撤去された京都清水寺本尊の戸帳との所以からの名といわれます。

  8 有職文様

    平安時代の装束である十二単や束帯の模様に由来しています。幾何学的な連続模様や、典雅な趣の模様が特徴です。織りで模様を表し、代表的なものとしては浮き織や綾織が挙げられます。

    八つ藤の丸(やつふじのまる) 中央の十字形の花文の周囲を、2つ1組の藤文4組で囲んで構成されます。格調のある文様です。

    石畳(いしだたみ) 四角形を縦横に並べた文様です。霰文ともいわれ、表袴や女房装束の裳の大腰などに用いられた文様です。江戸時代の歌舞伎役者、佐野川市松の衣装に由来する呼び方として市松(いちまつ)ともいいます。

    立涌(たてわく) 波状の線が向かい合い、対照的に繰り返す形です。

  9 文字

    鎌輪奴(かまわぬ) 七代目市川団十郎が着ている柄です。

    梵字(ぼんじ) 喪の場面でよく使われる文字の文様です。

       10 器物文様

     宝尽くし(たからづくし) 分銅、打出の小槌、如意宝珠などが含まれます。

     地紙(じがみ) 扇に張る紙のことを地紙といいます。地紙の形の中に、草花や器物などの文様を入れたもの。

     薬玉(くすだま) 5月5日の端午の節句に魔除けに飾ったのが薬玉です。香料を袋に入れ、造花を結んで糸を垂らした形を文様化しています。

     花籠(はなかご) 花を竹で編んだ籠に盛った形を文様化したものです。中国の故事でめでたいとされた文様です。

     檜扇(ひおうぎ) 檜の薄板の上部を絹糸でとじた扇で、平安貴族が使った装身具です。

     蹴鞠(けまり) 平安貴族の優雅な遊びである蹴鞠の鞠を文様化したものです。鞠は中央がくびれた形です。柳などの植物とよく組み合わせます。

     熨斗(のし) 祝儀の進物や引き出物に添えた熨斗を、細長い帯状に文様化したものです。数本を束ねた束ね熨斗としてよく表されます。

     誰が袖(たがそで) 江戸時代、小袖を衣桁(いこう)にかけた様子を描いた「誰が袖屏風」を文様化したものです。衣桁なしでも描かれます。

     冊子(そうし) 草子とも書き、和紙を綴じた本を文様化したものです。表紙だけや頁を開いた形で描かれることもあります。

     蚊絣(かがすり) 縦横の絣糸で非常に細かい十字絣を織り出したものです。

     笠(かさ) 頭にかぶる笠を文様にしたものです。

     三枡(みます) 大中小の正方形を三つ入れ子にした形です。

     扇面(せんめん) 末広とも呼ぶ縁起の良い小物を文様化しています。扇文、末広文ともよばれます。中に草花などの模様を表現することが多くあります。

     インカ文様 南米ペルーなどの古代文明の地で織られていたインカ織の文様です。

     几帳(きちょう) 平安時代寝殿造りの室内で用いた間仕切りを文様化したものです。

     源氏香(げんじこう) 香道で「源氏物語」五十四帖にちなんだ組香に使う符号を文様化したものです。

     琴柱(ことじ) 琴の弦を支えて音の高低を調節する二本足の柱の琴柱は、美しい曲線を持つことから単独で文様に用いられます。

     道長取り(みちながどり) ゆるやかな流れを持ち、変化に富んだ曲線で囲んだ文様、藤原道長が好んだことから名がつけられました。

     斜め取り 斜め縞風に場を取ったもので、馬具の手綱に見立てて手綱取りとも呼ばれます。

  11 動物文様

     鴛鴦(おしどり) 鴛鴦は仲睦まじいことから、夫婦の変わらぬ愛を象徴する鳥とされています。

     鳳凰文(ほうおうもん) 中国の故事にちなんだ吉祥模様です。

      桐竹(きりたけ)鳳凰文 吉祥文様の組み合わせとして桐に鳳凰がよく用いられます。

     竹虎(たけとら) 中国では、「虎」は竹林に住むとされ、よく竹とともに文様化されました。

     鹿紅葉(しかもみじ) 鹿と紅葉を組み合わせた文様です。

     蜻蛉(とんぼ) ものの頭(先)にしかとまらない性質があることから、頭(かしら)に出世してほしいとの願いを込めて、男児の産着に用いられました。

  12 自然・風景文様
    茶屋辻(ちゃやつじ) 水辺の風景と家屋や樹木、草花などで構成された模様です。

    青海波(せいがいは・せいかいは) 波文の一種です。同心円を互い違いに重ね、同心円の一部が扇形状に重なり合った文様です。埴輪にもある古い文様です。

    御所解き(ごしょどき) 江戸時代の貴族や上流武家の女性が着た小袖文様の一種です。庭の景色が描かれ「源氏物語」の「紅葉賀」にちなんだ幔幕・鳥兜などを配したものや、「縁先の猫」を配したものもあります。

    七曜文(しちようもん) 太陽、水星、金星、火星、木星土星、月を表します。

    葦手文(あしでもん) 文様の中に詩歌、物語、経文などの「字」を隠すように配置し、この字を見つける謎解きと文様の絵画性の双方を楽しむ趣向の文様で、江戸時代初期のきもの、工芸品に見られます。

    雪輪(ゆきわ) 雪の結晶に見られる六角形の輪郭を、円形に描いた線文様。

  

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きもの文化ノート 本文4-6

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第4章 糸の種類
 第6節 化繊
  1 ポリエステル
    非常に強い繊維で、濡れても強さは変わりません。
  2 シルック
    正絹など天然素材のメリットを活かしつつ、デメリットを改善した合成繊維です。
 
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きもの文化ノート 本文4-4

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第4章 糸の種類
 第4節 その他自然の素材
  1 科布(しなぬの)
   科の木の繊維で織られた布です。
  2 ぜんまい
   食用のぜんまいの綿に真綿を混ぜた優しい糸で、独特の自然の色をしています。
  3 葛布(くずふ)
   葛の蔓を紡いだ糸で、光沢が美しいのが特徴です。
  4 藤布
   藤蔓(ふじづる)の繊維から取れる強くしなやかな糸で織られた布です。
 
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きもの文化ノート 本文2-5

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第2章 染めのきもの
 第5節 更紗染
  1 特徴
    室町時代から江戸初期にかけて、インドやジャワ、ペルシャなどから輸入された木綿の染め布を更紗といい、異国情緒あふれる図柄が手描きや型染で染められています。
  2 インド更紗
    インド特産の茜の根を用いた染液で染められた、鮮やかで深みのある赤色が特徴です。
  3 ジャワ更紗
    インドネシアで発展したジャワ更紗は、通称「バティック」といいます。 ろう防染というインドネシア独特の技法で作られていました。
  4 エジプト更紗
    エジプトで染められた更紗です。
  5 和更紗
    江戸中期ごろに国内の職人が更紗を模して染織をはじめたものです。

 
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きもの文化ノート 本文4-2

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第4章 糸の種類
 第2節 木綿
  1 木綿
   木綿時は綿花から紡いだ糸で織られ、ゆかたに多用されます。絣に織られたものは単衣仕立てにして、普段着としてスリーシーズン着ます。

  2 木綿のできるまで

   綿花を収穫し、綿繰りの後に糸紡ぎ、染色して織ります。

  
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きもの文化ノート 本文13-2

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第13章 きものを着る
 第2節 着付け 他装(他の人に着せる)
  3 袋帯
   立て矢結び 斜めに蝶結びしたような結び方で、立体感がありシンプルな柄行きの振袖に合います。背の高い人に似あいます。

  
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きもの文化ノート 本文11-2

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第11章 重文と工芸品
 第2節 工芸品
  1 織物
    読谷山ミンサー(よみたんざんみんさー) 1976年6月に伝統的工芸品に指定されました。沖縄本島読谷村の特産品です。幾何学模様を用いた花柄が特徴です。

    阿波正藍しじら織(あわしょうあいしじらおり) 1978年7月に伝統的工芸品に指定されました。徳島県の織物で、阿波の本藍で染めた木綿糸を使い、張力の違う経糸緯糸を組み合わせて織ることで独特のシボを出します。藍濃淡の縞模様が多い。

    八重山ミンサー 1989年4月に伝統的工芸品に指定されました。八重山列島に属する石垣市竹富町に伝わる織物で、絣を5つと4つの升で表現したデザインが特徴です。

    二風谷アットゥシ(にぶたにあっとぅし) 2013年3月に伝統的工芸品に指定されました。北海道沙流郡平取町(さるぐんびらとりちょう)で作られている織物です。

    知花花織(ちばなはなおり) 2012年7月に伝統的工芸品に指定されました。沖縄市で作られている織物で、経浮花織の技法を駆使した紋織物の一種です。

 
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きもの文化ノート 本文12-2

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第12章 影響を与えた人
 第2節 染織以外
  柳宗悦(やなぎむねよし)
   無名の民衆が生み出す、染織品を始めとする日常品の美しさに注目し、「民藝」という新語を作り、手仕事の民芸品を評価し、活用する民芸運動を起こしました。

  越原春子(こしはらはるこ)

   大正時代に、なごや帯の原型となる軽装帯を考案しました。お太鼓部分を一重にして、その他を半幅に仕立てたものを着用していました。

  
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